こんにちは。75回若尾会役員です。

今回は10月24日から27日までの4日間で行われた高校2年 奈良・京都修学旅行の様子をお届けしたいと思います。

初日、生徒たちは新幹線で新大阪まで向かい、バスで奈良へと向かいました。
私たち75回生が一昨年修学旅行に訪れた際には、この行きの新幹線で生徒たち全員が、これから始まる貴重な4日間に胸を踊らせていたことを鮮明に覚えています。
現地での学びの幕開けは法隆寺の拝観です。初日10月24日はまさに、秘仏である夢殿救世観音像の開帳期間中で、高校2年生の皆さんは普段は見られない貴重な聖徳太子の等身像を目にすることができました。
法隆寺を訪れた後、生徒たちは明日香村に移動し、飛鳥寺・キトラ古墳・石舞台古墳を見学しました。

旅の2日目、早くも5時半に起床した生徒たちが向かった先は吉野での勤行体験です。
朝焼けの下でときおり鹿の鳴き声が響きわたる、吉野ならではの静謐な朝に、お経に耳を傾け、瞑想をする生徒たちの心は、まさしく明鏡止水そのものであったことでしょう。
その後生徒たちは班に別れ、東大寺・興福寺・薬師寺・唐招提寺をはじめとする奈良の寺社仏閣を自由に拝観する自主行動へと向かいました。 

京都で迎えた3日目の朝は着付け体験からスタートしました。着物を身にまとった生徒たちは、2日目にひき続き班に別れての班別学習へと向かいました。
今回の修学旅行では、「世界遺産を2つ以上巡り、各場所で班員揃って集合写真をとる」という課題が事前に課されていたため、2日間にわたる班別行動を生徒たちは存分に楽しみつつも、同時に貴重な学習の機会として活用していました。
班別行動後の能楽体験を終えた生徒たちを待っていたのは、修学旅行委員からのサプライズ計画であった東大寺ライトアップ見学ツアーです。
東大寺へのバスの中は、このサプライズを含め、修学旅行の成功のために全力を尽くしてきた修学旅行委員への感謝で満たされていました。

そして迎えた最終日、生徒たちは北野天満宮にて学業成就のご祈祷をし、事前にしていた京菓子・抹茶・組紐・西陣織・京友禅の5つのコースへと分かれました。
それぞれのコースを実際に体験することを通じて改めて伝統文化と職人技術への敬意を覚えたことでしょう。
 
学年で過ごす3泊4日間は生徒たちにとって、楽しみと学びに溢れる唯一無二の貴重な時間となったことでしょう。
そしてこの時期、高校2年生の生徒さんたちはいよいよ本格的な受験勉強に励む日々を送っています。日本の伝統的な寺社仏閣を実際に目の前にして、様々な知見に目を輝かせる日本史選択の皆さんの姿は、他の生徒さんにとっても華々しく映ったのではないでしょうか。

高校2年生の皆さんには、この貴重な体験を胸に、これからの勉学、そして残りの部活動に全力で取り組み、励んでほしいと思います。