皆さんこんにちは。76回生若尾会代表委員です。
近頃はすっかりと冷たい風が吹き、冬の訪れを感じる季節となりました。洗足学園では10月22日から24日に高校2年生の修学旅行がありました。
高校2年生のYさんに修学旅行の様子をお聞きしたので、今回のコラムでは今年の修学旅行の様子を紹介したいと思います。
[1日目]
新幹線に乗り京都についた後に、生徒たちはバスで奈良へと向かいました。奈良に降り立つと薬師寺と唐招提寺を拝観し、薬師寺では仏教の修行のひとつである写経を体験しました。写経にはリラックス効果があると言われていますが、脳の活性効果もあるそうです。
[2日目]
午前中に生徒たちは能を鑑賞しました。能は600年の歴史を持つ日本の代表的な古典芸能です。受け継がれてきた生きる舞台芸術を実際に鑑賞することで、日本に古くから宿る精神に触れる貴重な体験となったのではないでしょうか。
その後、臨済宗大徳寺派の大本山である大徳寺で精進料理をいただきます。午後は大徳寺を拝観した後に座禅を体験し、その後は班に分かれて各々のテーマに沿った行程での自由行動へと移りました。
[3日目]
この日は1日自由行動の日です。5人1組となりそれぞれの班が「〇〇を幸せにする京都ツアー」、京都以外の府県へと旅をする行程を考え、実際にその行程を周りました。Yさんの班は過去に日本を訪れたことのある「海外から来た家族」向けにツアーを組んだそうです。日本人が普段どのような休日を過ごしているのか、「日本のありのまま」を体験できるそんなツアーを組んでいました。
ツアーは京都を出発してはじめに兵庫県にある須磨浦公園へと向かいます。須磨浦公園のシンボルである回転展望角は屋上には絶景を見渡すことのできる展望台が設けられており、須磨浦海浜公園の美しい海岸を見ることができ、天候に恵まれれば神戸空港や淡路島、明石海峡大橋まで眺望することのできるスポットとなっていました。
次に大阪港にある天保山マーケットプレイス内の食いしんぼ横丁を訪れました。昭和40年代前後の大阪の下町を再現した街並みの中でなにわの名物を楽しむことができます。実際にYさんたちもお好み焼きやモダン焼きを堪能したそうです。
自分たちでツアーを組み実際にその行程を周るなかで、生徒たちは様々な学びを得られたことでしょう。
[4日目]
4日目ははじめに八つ橋づくりを体験しました。八つ橋づくりを終えた後は、嵐山を代表する渡月橋へと向かいました。渡月橋は嵐山の自然美に調和するように作られており、季節や時間によって表情を変える景色を楽しめるスポットとなっています。生徒たちはその瞬間にしか見ることのできない唯一無二の景色を思い出に残したのではないでしょうか。
午後は班ごとに自由行動の時間です。Yさんたちの班は八坂神社や二寧坂、三寧坂を巡りました。お土産を買ったりソフトクリームやお団子などを食べたりして楽しい時間を過ごしました。
[修学旅行を通して]
Yさんに修学旅行を通して印象深かったことをお聞きしました。
「座禅や写経は修学旅行のような機会でしか中々体験できないと思います。とても貴重な経験になりました。座禅では心を落ち着け自分自身と向き合う時間を持つこと、写経では文字を書くことで心を整えることができ、集中力が高まりました。4日目の八ツ橋作り体験も印象に残りました。自分で作ることで、八ツ橋の材料や作り方を知ることができ、味わいも格別でした。」
この4日間、洗足学園から遠く離れた地で実際に日本の文化や伝統に触れることで、知見を広げるとても貴重な時間となったのではないかと思います。充実したこの修学旅行の体験は高校2年生のみなさんにとって、かけがえのない思い出となったのではないでしょうか。残りの学園生活が高校2年生のみなさんにとって有意義で充実したものとなることを願っております。
今回のコラムはこれで以上となります。ここまでご覧いただきありがとうございました。先日お伝えしたコラムの予告の内容と異なってしまったこと、お詫び申し上げます。
次回のコラムを楽しみにお待ちいただけますと幸いです。